仕事で空港に長期滞在することに。
端末の設置や、空港関係者との打ち合わせ、説明会、記者発表など、
思っていたよりも時間は早く過ぎていく。
78時間も空港に居るということは、人生でそうはないはず。
(といっても近々、同じようなことが控えている気もする。)
今回、空港で働いている人と色々話す中で、
見えてきたことがある。
空港は通り過ぎていく場所であり、
長期滞在しないように、各社が試行錯誤をしている。
セントレアでは、スマートチェックイン化を進めているし、
駅も直結のため、着いたら最短で2分もあれば改札を通過できる。
しかしトラブルはつきもので、
飛行機の遅延だったり、パスポートを忘れてしまう人もいる。
そういった困っている人とのコミュニケーションに長けているのか
誰もが温和で、笑顔の素敵な人ばかり。
そして飛行機が到着する度にドラマがある。
国際線到着ゲートで仕事をしている中で、
心温まるシーンがいくつもあった。
「さちちゃん、おかえりなさい!」という手作りのボードを掲げた女の子。
何度も大声で練習していた。
到着口で待つ人達の顔は、不安げでもあり、嬉しそうでもあり。
それらを支える、空港スタッフと、航空会社スタッフ。
この空気感は、鉄道の駅とは違う。
その違いの一つは、「名前」なのではないかと。
飛行機に乗るには名前が必要であり、無記名ではない。
異国の人を迎えるタクシーの運転手さんが持つ、名前のボード。
名前でお客様を迎え、声をかけられることの安心。
名前でお客様を呼ぶという当たり前のことが、
空港で流れる空気を変えているのかもしれないと思う。
さて、そろそろ帰ります。
家族が待つ玄関へ。